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4/26 抄読会 神経発達障害児の睡眠障害・異常行動に対する長期メラトニン治療 BMC Psychiatry (2020) 20:445


このカテゴリーのブログでは、毎週水曜日のカンファレスで行われる抄読会の内容を掲載していきます。

本日は神経が専門の老谷先生の当番でした。

神経発達障害のある児に対し、メラトニンを投するとどのように症状が改善するのかを書いた論文です。

睡眠の大切さがよく分かります。


神経発達障害児の睡眠障害・異常行動に対する長期メラトニン治療


Kotaro Yuge, Shinichiro Nagamitsu , Yuko Ishikawa et al

Department of Pediatrics and Child Health

Kurume University School of Medicine

BMC Psychiatry (2020) 20:445


【背景】 適切な睡眠衛生介入を受けた神経発達症 (NDD) 小児の睡眠障害に対する メラトニン治療の長期的な有効性と安全性について、臨床的効果の evidence が求められている


【方法】

研究:多施設共同(日本国内 17 施設)、非対照、非盲検、第 III 相臨床試験

対象:神経発達障害児と睡眠障害のある 小児(6 歳から 15 歳)

期間 ①スクリーニング期間(睡眠衛生指導+偽薬):2 週間

②26 週間の投薬期間 Phase I (10 週間)および Phase II(16 週間)

③フォロー期間:2 週間 用量:1、2、または 4 mg のメラトニン顆粒。適宜調整可能。 評価:入眠潜時(就寝~入眠時間:SOL)、異常行動チェックリスト日本語版(ABC-J)に記載されている異常 行動、安全性、睡眠覚醒状態(覚醒時の気分、入眠困難、覚醒時傾眠)


【結果】

■2016 年 6 月~ 2018 年 7 月:日本の 17 の医療機関。 99 人の小児 (男性 80 人、平均年齢 10.4 歳) ASD74 人、ADHD60 人、知的障害 22 人、運動発達遅滞 9 人、 学習障害 6 人、コミュニケーション障害 1 人 15 人の小児が、最大用量の 4 mg 。


■電子睡眠日誌で記録された SOL は大幅に短縮 (- 36.7 ± 46.1 分; 95% 信頼区間 、- 45.9 ~ - 27.5; P < 0.0001) Phase I での SOL 短縮効果は、Phase II+フォローPhase で持続。


■覚醒時の気分+眠気は、Phase I で有意に改善し (それぞれ P < 0.0001)、フォローPhase でも持続。


■ABC-J サブスケールが大幅に改善 。 Phase II では、過敏性、多動性、および不適切な発話 ( P < 0.0001)。


■投薬開始後 16 週目以降、治療に起因する有害事象は発生せず。


■フォロー期間で NDD は悪化なし


【結論】 適切な睡眠衛生介入と組み合わせた長期メラトニン治療は、神経発達障害児に臨床的利益をもたらし、well-being を高める



抄読会2023年4月26日 睡眠障害・発達障害に対するメラトニン効果ブログ用
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