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  • norinoriazm1025

6/15 最近の抄読会&B'z



こんにちは!


ここ最近はRSや喘息で満床が続いています。

すごく忙しい。

寒暖差や梅雨の影響が大きいですね。

コロナ前はこんな感じだったなーとちょっと懐かしく思っています。


そんなわけで、抄読会のブログが少し抜けていました(^^;)

毎週、真面目にカンファレンスや抄読会をしていますよー。

3週間分まとめて紹介します。


が!その前に!

個人的に感動したこと。


仕事で名古屋から新幹線に乗ったのですが、その新幹線でなんとB'zの松本さんに会いました!!



めっちゃ感動です。

新幹線を降りてから一声かけさせてもらいました。

嫌な顔をせずに答えてくれた松本さん。

すっごく優しい(><)

以前、ライブで手紙を出した時には↓のような返信を頂きました。

かなり大御所なのに、素敵ですね!



かなり話がそれました(笑)

抄読会ですが、5/31が小谷先生、6/7が小谷先生、6/14が高橋先生です!


まずは5/31の小谷先生。

乳児期にステロイドの外用薬を使用して、肌の状態を良くしておくことで鶏卵アレルギーの発症が減らせる可能性がある」という論文です。



【背景】早期発症のアトピー性皮膚炎は食物アレルギーの強い危険因子であり、早期の効果的な治療が経皮感作を予防するだろうと考えられている。

【目的】この研究では、アトピー性皮膚炎の臨床的に湿疹のある皮膚および湿疹のない皮膚への強化的な治療(プロアクティブ療法)は、臨床的に湿疹のある皮膚だけへの治療(リアクティブ療法)と比較して鶏卵アレルギーの発症予防に効果があるかを調査した。

【方法】この研究は他施設並行群間、非盲検化、評価者盲検、ランダム化比較試験として行った(PACIstudy)。

この研究ではアトピー性皮膚炎の7‐13週の乳児が登録され、ランダムに1:1となるようステロイド外用による強化早期治療群と従来型のリアクティブ療法群に振り分けた。

【結果】650名の乳児が登録され、640名について解析した(強化群 318名、従来群 322名)。強化治療群では従来治療群と比較して有意に鶏卵アレルギーが減少した(31.4%対41.9%、p=0.0028、リスク差‐10.5%、片側信頼区間の上限:-3.0%)。また、28週での体重は少なく(平均差:‐422ℊ、95%信頼区間:‐553ℊから‐292ℊ)、身長は低かった(平均差:‐0.8㎝、95%信頼区間:‐1.22㎝から‐0.33㎝)。

【結論】この研究では、鶏卵アレルギーの予防的戦略の一部の可能性として、十分にコントロールされたアトピー性皮膚炎の管理が強調された。ただし、ステロイド外用の副作用を避けるために、今回のプロトコールが実臨床で鶏卵アレルギーの予防の手段であると考慮される前に修正すべきと考えられた。ステロイド外用による緩解導入後、低ランクのステロイド外用やほかの局所療法による維持療法は、ステロイド外用の安全性の懸念を克服するための積極的な代替療法として考慮されるべきかもしれない。


6/7の多田先生。

カテコラミン誘発性多形性心室頻拍(CPVT)についての論文です。

先日、当院でも1例経験がありました。

診断をつけるのはかなり難しく、通常の心電図検査や健診ではまず発見されないので、突然死の原因の一つになっています。


Evaluation of gene validity for CPVTand short QT syndrome in sudden arrhythmic death




要約:カテコラミン誘発性多形性心室頻拍(CPVT)およびQT短縮症候群(SQTS)は、突然死を引き起こすことがある遺伝性の不整脈疾患です。これらの疾患を引き起こす遺伝子は多数報告されていますが、これらの遺伝子と疾患の関係を支持する信頼性のエビデンスは大きく異なります。CPVTおよびSQTS患者に対して遺伝情報を適切に活用するために、私たちは以前に報告された遺伝子のエビデンスに基づいた再評価を行いました。

方法および結果: 3つのチームがClinGen遺伝子評価フレームワークを使用して、CPVTに関与する11個の遺伝子およびSQTSに関与する9個の遺伝子のすべての公開されたエビデンスを独自に編集しました。結果はChannelopathy Expert Panelによってレビューされ、最終的な分類が提供されました。7つの遺伝子はCPVTにおいて疾患の原因となる明確な証拠または中等度のエビデンスを有しており、いずれも常染色体優性(RYR2、CALM1、CALM2、CALM3)または常染色体劣性(CASQ2、TRDN、TECRL)の形式で遺伝します。CPVTの4つの議論のある遺伝子のうち、KCNJ2、PKP2、SCN5Aの3つは、専門家パネルによってCPVTの特徴を代表しない表現型の報告がされたと判断されました。また、第4の遺伝子(ANK2)の報告された変異は、人口においてあまりにも一般的であり、疾患の原因とはされませんでした。SQTSについては、KCNH2遺伝子のみが明確な証拠として分類され、他の3つの遺伝子(KCNQ1、KCNJ2、SLC4A3)は強い〜中等度のエビデンスを有しています。SQTS遺伝子のほとんどの遺伝子証拠は、ごくわずかな変異(KCNJ2の5つ、KCNH2の2つ、KCNQ1/SLC4A3の1つ)から得られています。


最後に、6/14の高橋先生の論文です。


GLP1受容体阻害薬のセマグルチドの小児への効果についてです。

注射薬と経口薬がありますが、今回は注射薬での評価です。

肥満度や脂肪肝が減ったという結果です!

日本では肥満症の治療としては適応が通っておらず、糖尿病の患者にしか使えませんが、今後は肥満症にも使用出来たら良いですね!


Once-Weekly Semaglutide in Adolescents with Obesity


BACKGROUND

A once-weekly, 2.4-mg dose of subcutaneous semaglutide, a glucagon-like peptide-1 receptor agonist, is used to treat obesity in adults, but assessment of the drug in adolescents has been lacking.


METHODS

In this double-blind, parallel-group, randomized, placebo-controlled trial, we enrolled

adolescents (12 to <18 years of age) with obesity (a body-mass index [BMI] in the 95th

percentile or higher) or with overweight (a BMI in the 85th percentile or higher) and at least one weight-related coexisting condition. Participants were randomly assigned in a 2:1 ratio to receive once-weekly subcutaneous semaglutide (at a dose of 2.4 mg) or placebo for 68 weeks, plus lifestyle intervention. The primary end point was the percentage change in BMI from baseline to week 68; the secondary confirmatory end point was weight loss of at least 5% at week 68.


RESULTS

A total of 201 participants underwent randomization, and 180 (90%) completed treatment. All but one of the participants had obesity. The mean change in BMI from baseline to week 68 was −16.1% with semaglutide and 0.6% with placebo (estimated difference, −16.7 percentage points; 95% confidence interval [CI], −20.3 to −13.2; P<0.001). At week 68, a total of 95 of 131 participants (73%) in the semaglutide group had weight loss of 5% or more, as compared with 11 of 62 participants (18%) in the placebo group (estimated odds ratio, 14.0; 95% CI, 6.3 to 31.0; P<0.001). Reductions in body weight and improvement with respect to cardiometabolic risk factors (waist circumference and levels of glycated hemoglobin, lipids [except high-density lipoprotein cholesterol], and alanine aminotransferase) were greater with semaglutide than with placebo. The incidence of gastrointestinal adverse events was greater with semaglutide than with placebo (62% vs. 42%). Five participants (4%) in the semaglutide group and no

participants in the placebo group had cholelithiasis. Serious adverse events were reported in 15 of 133 participants (11%) in the semaglutide group and in 6 of 67 participants (9%) in the

placebo group.


CONCLUSIONS

Among adolescents with obesity, once-weekly treatment with a 2.4-mg dose of semaglutide plus lifestyle intervention resulted in a greater reduction in BMI than lifestyle intervention alone.


肥満思春期児に対する週1回セマグルチド投与


はじめに、週1回2.4mgの皮下投与のセマグルチドはGLP-1受容体作動薬であり肥満成人の治療に使用されていますが、思春期小児に対する評価は不足している状態です。

BMI95パーセンタイル以上の肥満、または85パーセンタイル以上の過体重と併存疾患を1つ以上有する12-18歳未満の思春期児が対象。生活習慣への介入に加えてセマグルチド(2.4mg)を週1回68週皮下投与する群と、プラセボを投与する群に2:1の割合で無作為に分けました。主要評価項目は68週目までのBMIの変化量、副次的評価項目は68週時点での5%以上の体重減少としました。201人中180人(90%)が治療を受け、1 例を除く全例が肥満でした。68 週目までの BMI の変化量(%)の平均は、セマグルチド群で-16.1%、プラセボ群で 0.6% でした。68 週時点で5%以上の体重減少は、セマグルチド群の131 例中 95 例(73%)で得られ、プラセボ群では 62 例中 11例(18%)でした。セマグルチド群では、プラセボ群と比較し体重減少と心血管代謝系のリスクファクター(腹囲、HbA1c、脂質、ALT)の改善が大きくみられました。消化器系の有害事象の発現率は、セマグルチド群のほうがプラセボ群よりも高いという結果でした(62% 対 42%)。セマグルチド群の 5 例(4%)に胆石症が生じましたが、プラセボ群ではみられませんでした。重篤な有害事象は、セマグルチド群の 133 例中 15 例(11%)と、プラセボ群の 67 例中 6 例(9%)で報告された。結果として、肥満思春期児に対し、セマグルチド2.4mg週1回投与と生活習慣介入を行なった場合、生活習慣介入のみの場合と比較してBMIが大きく低下した。

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