新生児科の紹介
新生児科 長谷川久弥教授
東京女子医科大学附属足立医療センター新生児科は、NICU(新生児集中治療室)15床、GCU(新生児回復治療室)18床を有し、東京都区東北部(足立、荒川、葛飾)の周産周産医療の基幹病院としての役割を果たしています。病棟は6階にあり、北側に面するベッドには大きな窓がついていて、開放的な雰囲気です。病床はNICU内にはYAGレーザー焼灼術や外科手術ができるベッド、陽陰圧ができる感染症対応のベッドがあり、GCUには長期入院児用として壁で仕切られた半個室のようなベッドがあります。また、ファミリールームという、医療的ケア児や育児支援の必要な家族が児と泊まって育児練習などを行うための部屋もあります。病院の屋上にはヘリポートも有り、遠方からの気道病変治療のためのヘリ搬送も受けています。
当科の特徴としましては
1. 東京都区東北部の新生児医療を担う周産期センター(NICU)です。
2. 日本中から難治性呼吸器疾患の診断・治療を依頼される専門性の高い施設です。
3. 学生の教育だけでなく、新生児、呼吸器を学びたい医師たちを受け入れ教育・指導を行う施設です。
新生児・小児呼吸器疾患の専門施設として全国からの信頼を得ており、院内検査、往診検査を併せると、年間1800件以上の新生児・小児気管支鏡検査を行っており、国内随一の件数です。稀少疾患である先天性中枢性低換気症候に対する呼吸ドック、横隔膜ペーシング、YAGレーザーを用いた喉頭形成術、気道処置など、当科でしか行えない検査・治療も多く、新生児・小児難治性呼吸器疾患の最後の砦として機能しています。また、学生の教育だけでなく、新生児・小児呼吸器疾患を学びたい医師たちを全国から受け入れており、新生児・小児呼吸器を専門とする医師の教育機関としての役割も担っています。
NICU入院中だけでなく、退院後の発育・発達のフォローアップ、在宅呼吸管理なども積極的に行っています。
また、新生児蘇生法講習会(NCPR)も定期的に開催し、地域の周産期医療のレベルアップをはかっています。
スタッフ間の仲が良いだけでなく、近隣施設とも積極的に交流を行っています。