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​新生児科研修の案内

​新生児科 山田洋輔 講師

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小児科後期研修医の新生児研修について紹介します。新生児科の紹介は<長谷川先生のページ>も参照してください。当科の特徴としては、

大学病院としての高度周産期医療に加え、近隣産婦人科クリニックからの搬送が多いため、軽症から重症まで幅広くかつ豊富な症例を経験できることがあります。さらに、当科は国内の新生児・小児の呼吸器診療の専門施設ですので、他では見ることができない専門的検査、処置を経験することもできます。

 

新生児研修は後期研修の2-3年目に半年間、新生児科をローテ―トします。ローテ―ト中は指導医がつき、その指導医と同じチームに配属されます。最初は指導医にほぼつきっきりで新生児医療の基礎から指導を受け、できることが増えてくるにつれて自律して診療を行うようになっていきます。指導医は研修の段階に応じて、指導、助言、振り返りの割合を変えながら見守っていきます。指導医とされている医師以外にももちろん相談は可能で、新生児科では全員が指導医という意識を持ってもらうように伝えています。

 

新生児研修の一般目標(小児科医の到達目標、令和2年4月版より)
(1)新生児の生理的特徴を理解できる
(2)周産期情報を収集しその内容を理解できる
(3)養育者との信頼関係が確立できる
(4)Family-Centered Care が実践できる
(5)子どもの最善の利益に基づいた倫理的配慮が行える

 

研修は上記の一般目標を最低限の目標として行われます。診療における具体的なゴールは定めておらず、研修医の意欲、力量により最終到達地点は様々です。ただ、新生児専従医のいない施設で、帝王切開立ち合いを含む正常新生児への対応、軽から中等症の病的新生児への初期対応ができるようになることは意識して指導しています。


研修内容(代表的なもの)
(1) 正常新生児室の診察、異常時の対応
(2) 予定/緊急帝王切開の立ち合い
(3) 入院時の初期対応(静脈ライン、超音波検査の実施、初期治療の決定等)
(4) 専門的手技(動脈ライン、PIカテーテル、気管挿管も※到達レベルによる)
(5) 正期産の病的新生児の主治医
(6) 早産児の主治医(レベルにより超/極低出生体重児 ※到達レベルによる)
(7) 抄読会、マニュアル作成の担当
(8) 専門的呼吸器診療(呼吸管理、呼吸機能、喉頭気管気管支鏡、専門処置等の見学)
(9) 当直、日直業務(目安:月4-5回)

 

当直は研修開始時は副直で上級医と共に行い、レベルに応じて上級医のオンコール付き当直などにレベルアップしていきます。また、研修医の意欲があれば、学会発表や論文作成を指導しており、小児科専門医用の論文を新生児領域で作成した先生もいます。

 

後期研修終了後の進路としては、希望があれば当科での新生児専門医の専門研修をスタートすることもできます。スタッフとの面談、協議により決定します。これまでにも、小児科後期研修医から当科助教として採用された先生もいます。

 

当科のモットーは、「明るく、楽しく、元気よく」です。なるべく楽しく、不要な負担は極力少なく、という研修ができるよう支援したいと思っています。ぜひ、当院小児科にいらして、我々新生児科の仲間にもなってください。

​足立医療センター公式マスコット JOPPYくん
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